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マンジャロで血糖も良くなって体重も減った! その後もマンジャロは続けた方が良い?

マンジャロ(チルゼパチド)で血糖も良くなって体重も減った!その後もマンジャロは続けた方が良い?

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、体重減少効果を伴う2型糖尿病治療薬として注目されています。 一方で、マンジャロを使用し、体重が落ちて糖尿病の管理も良くなったその後にマンジャロを続けた方が良いか、中止した方がよいか悩む場合もあると思います。

今回はマンジャロを継続したほうが良いかどうかに関して体重の観点から注目しますが、結論から述べると、「マンジャロを中止すると体重はリバウンドすることが多い!」です。

JAMA誌オンライン版2023年12月11日号に掲載されたSURMOUNT-4試験の結果は、マンジャロの継続使用が体重管理において重要であることが示されましたのでまとめていきます(JAMA. 2024 Jan 02;331(1);38-48.)。

マンジャロの特徴はこちらの記事もご参照ください。


SURMOUNT-4試験の概要

SURMOUNT-4試験は、肥満または過体重の成人を対象に、マンジャロの継続使用が体重維持に与える影響を評価した試験です。 参加者は、最初の36週間でマンジャロを使用し、その後、マンジャロの継続使用群とプラセボ群に無作為に割り当てられました。

つまり、「9カ月くらいマンジャロを使用した後に、続けた人とやめた人を比べてみました」という内容の試験になります。


主なSURMOUNT-4試験の結果

結果は明確でした。 マンジャロを継続した群では、36週以降の52週でさらに平均5.5%の体重減少が進み、トータルでは開始時から約25%もの減量となりました。 一方、マンジャロを中止した群では、その52週の間に平均14.0%の体重増加(リバウンド)が起こり、減量効果の半分以上が失われてしまいました。 中止群も最終的には開始時より約10%体重が低い状態には踏みとどまったものの、せっかく得られた血糖値や血圧・脂質プロファイルの改善効果は元に戻ってしまいました。 さらに興味深い指標として、減量維持率(リバウンドせず減量効果の80%以上を維持できた人の割合)を見ると、 継続群では約89.5%もの参加者が減量を維持できたのに対し、中止群で維持できた人は16.6%のみと極端な差が出ました。

これらの結果は、「マンジャロを途中でやめると多くの人で体重が大きく戻ってしまう」ことを如実に示しています。

下記にSURMOUNT-4試験で示された腹囲と体重の変化を示します。    
SURMOUNT-4試験における腹囲の変化

SURMOUNT-4試験における腹囲の変化

SURMOUNT-4におけるマンジャロ中止後の体重の変化

SURMOUNT-4試験における体重の変化

 

安全性と副作用

マンジャロの使用に伴う副作用は、主に軽度から中等度の消化器系症状(吐き気、下痢、便秘など)でした。 これらの副作用は、プラセボ群よりもマンジャロ群で多く報告されましたが、重篤な副作用は少なく、安全性は良好と評価されました。

まとめ

SURMOUNT-4試験の結果は、「マンジャロ(チルゼパチド)の中止がリバウンドを引き起こす」ことを明確に示しています。 また、マンジャロの中止により体重が再増加する可能性があることから、肥満の管理という面においては長期的な薬物療法の必要性が示唆されました。

今後、マンジャロを使用している方が体重減少を維持するためにはどうするのが良いかということをまとめますので、良かったらご覧ください。

 

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監修: Myクリニック本多内科医院 院長 本多洋介

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