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咳が止まらない原因とは?|横浜市神奈川区の内科で診る“長引く咳”の正体と対応策

咳が止まらない原因とは?|横浜市神奈川区の内科で診る“長引く咳”の正体と対応策

咳(せき)が長引いて止まらないとお悩みではありませんか? 横浜市神奈川区で内科医として働いていて、多くの患者さんが長引く咳にお困りで来院される現状を日々実感しています。20代から80代まで幅広い年代の方が咳の症状で受診されますが、共通して「長引く咳がつらい」「原因が分からず不安」という声をよく耳にします。 咳が続くと体力が奪われたり夜に眠れなくなったりして日常生活に支障をきたす方が多くいらっしゃいます。本記事では、当院での経験をもとに、咳が止まらない原因や対処法について丁寧に解説いたします。少しでも長引く咳の症状でお困りの方の参考になればと思います。

咳が長引くのはどんなとき?受診の目安

風邪をひいた後などに咳が出ること自体は珍しくありませんが、通常は1週間程度で治まることがほとんどです。では、「長引く咳」とは具体的にどの程度の期間を指すのでしょうか。当院では「咳が2週間以上続いている場合」は長引いていると考えており、受診をおすすめする目安としています。もちろんもっと短い期間続く咳でも症状がひどい場合には受診をおすすめ致します。医学的な定義では、咳の期間が3週間未満なら「急性咳嗽」、8週間以上続けば「慢性咳嗽」と分類されます。 単純な風邪で2週間以上も咳が続くことは非常に珍しいと考えられるため、2週間以上咳が止まらない場合はただの風邪ではない可能性が高いと考えます。 「仕事や家事が忙しくて様子を見ていたけれど、もう3週間以上も咳が続いている」という場合は、ぜひ一度医療機関で相談してください。症状が軽くても夜間の咳は睡眠の質も悪くし、日中の活動にも悪影響を与えます。また、たとえ2週間未満でも咳のために日常生活に支障が出ているようなら、市販薬で我慢せず早めに受診したほうが良いでしょう。当院は予約なしで受診可能ですので、思い立ったときにすぐご来院いただけます。つらい咳を長引かせないためにも、早めの受診で原因を調べて適切な治療につなげることが大切です。

咳が止まらない原因には何がある?

咳喘息(せきぜんそく)に要注意

長引く咳の原因として特に多いのが咳喘息(せきぜんそく)です。咳喘息とは、気管支喘息(いわゆる喘息)の一種で、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音)や強い息苦しさはないものの、頑固な咳だけが続く状態を指します。季節の変わり目に風邪を引いたことやインフルエンザ・新型コロナウィルスによる感染症などをきっかけに発症するケースが多く、風邪自体は治っても咳だけが何週間も残るという場合は咳喘息の可能性を考えます。咳喘息は放置すると約3~4割の方が気管支喘息に移行するとも言われており、咳喘息の段階で早期に治療を行うことが重要です。 咳喘息の治療では、喘息と同様に気道の炎症を抑える吸入ステロイド薬(吸入薬)や気管支拡張薬などを用います。気道や気管支に炎症が起こっていることが、咳の原因となっているため、通常の咳止め薬や市販の風邪薬では症状が改善しにくいことが特徴です。また、咳喘息に対しては吸入薬が奏功することも診断の根拠となるため、当院では、咳喘息が疑われる患者さんには早期の段階から吸入ステロイド薬による治療を開始します。実際、咳喘息に対して吸入ステロイドを毎日吸入すると、早期から効果が現れることが多いです。咳喘息が疑われる段階で早めに吸入治療を行うことは、その後の喘息への移行を防ぐためにも非常に重要であるといえるでしょう。

気管支喘息(典型的な喘息)

咳が止まらない原因としてもう一つ代表的なのが気管支喘息です。ぜんそくとも呼ばれ、アレルギーなどを背景に気道に慢性的な炎症が起こる病気です。気管支喘息では夜間から明け方にかけて咳が悪化しやすく、胸のあたりがゼイゼイやヒューヒューという呼吸音がしたり、息苦しさを自覚することが多いです。ハウスダスト(ほこり)や花粉、ペットの毛、運動、冷たい空気などが刺激となって咳が誘発される場合もあります。気管支喘息も気管支での炎症が症状の原因であるため、市販の咳止めや風邪薬はほとんど効果がありません。咳がなかなか治まらず、「ゼイゼイした呼吸音が聞こえる」「息苦しさを感じる」といった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。治療は咳喘息と同様に吸入ステロイド薬やβ刺激薬などの気管支拡張薬、ロイコトリエン拮抗薬、テオフィリン製剤などを用いた継続的なコントロールが基本となります。
咳喘息と気管支喘息の違い、早期治療のススメ
咳喘息や気管支喘息に関してはこちらの記事もご覧ください。

その他の呼吸器の病気

咳喘息や気管支喘息以外にも、咳が長引く呼吸器疾患はいくつもあります。例えば慢性気管支炎やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)では痰(たん)を伴う咳が長期間続きます。特に喫煙習慣のある中高年の方で「朝に痰が絡む咳」が続く場合は、慢性気管支炎やCOPDを発症している可能性があります。また、最近ではオーバーラップ症候群(ACO)という病態が報告されています。オーバーラップ症候群は、喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の両方の特徴を併せ持つ病態です。持続的な気流閉塞を伴い、咳、痰、呼吸困難などの症状が見られます。単独の喘息やCOPDよりも重症化しやすく、予後不良となる傾向があります。また、肺炎(マイコプラズマ肺炎など)や百日咳といった感染症でも、熱はないのに咳だけが何週間も残ることがあります。若い方の長引く咳ではマイコプラズマ肺炎、園児や小学生のお子さんでは百日咳が原因であるケースも当院で経験しています。稀なケースではありますが、肺結核や肺がんでも頑固な咳が主症状となることがあります。特に結核は初期の状態だと、風邪と似た症状で見逃されやすく、進行すると血痰や体重減少など様々な症状が現れてきます。長引く咳の裏に重大な病気が隠れていることもありますので、当院ではまず胸部レントゲンを施行して肺の大きな異常がないかを確認するようにしています。咳が長く続くときは「ただの風邪、そのうち治るだろう」と自己判断せず、医療機関への相談を考えてください。

呼吸器以外の意外な原因

咳が続く原因は肺や気管支だけに限りません。副鼻腔炎(いわゆる蓄のう症)に伴う後鼻漏(こうびろう)といって、鼻汁が喉に垂れ込むことが長く続く咳の原因になることがあります。この場合、痰が常に喉に貼りついた感じがしたり、鼻をすするような仕草が見られます。鼻の症状を伴った長く続く咳の場合には副鼻腔炎を鑑別に入れなければいけません。また、胃食道逆流症(GERD)による胃酸の逆流で気道が刺激され、慢性的な咳が出ることもあります。特に夜間、横になると咳が悪化する方や、胸焼けやげっぷの症状を伴う方は逆流性食道炎の関与を考えなくてはなりません。このため、当院では問診の際にこれらの症状が隠れていないかを確認するようにしています。 高齢の方の場合、心不全(うっ血性心不全)によって肺に水分が溜まり、慢性的な咳や息切れが出現するケースもあります。高血圧や不整脈、狭心症の既往などがある高齢者の長く続く咳の場合には心不全を考えなければなりません。 薬の副作用も長く続く咳の原因になることがあります。たとえば高血圧の治療薬の一部(ACE阻害薬など)は、副作用で乾いた咳が止まらなくなることが知られています。また、アスピリン喘息というアスピリンに対するアレルギーの患者が、ロキソニンなどのNSAIDs(エヌセイズ)という解熱鎮痛剤を飲んだ時に喘息発作が起きて、咳が出ることもあります。 このように、咳が長引く背景には多種多様な原因がありえます。咳以外に発熱や体重減少、胸の痛みなど気になる症状がある場合や、最近薬を変えてから咳が出るようになった場合などは、受診時に必ず医師に伝えてください。当院では総合内科専門医の視点から、呼吸器疾患だけでなくあらゆる可能性を念頭に置いて診療いたします。

当院での診療の特長 ~丁寧な問診と適切な検査~

横浜市神奈川区にある内科・循環器内科クリニックである当院では、予約なしでいつでも咳のご相談を受け付けております。 来院された患者さんの訴えや経過に関して丁寧な問診を行うことを何より重視しています。長引く咳には様々な原因があり、問診の内容にもポイントがあります「咳はどのくらい前から続いているか」「一日のうち特にいつ酷くなるか(夜間や明け方に強いか)」「痰の有無や量・色」「発熱や倦怠感など他の症状はあるか」「周囲に似た症状の方はいるか」「持病や服用中の薬はあるか」などについてお聞きします。これらの問診内容から、咳の原因の手がかりを絞り込んでいきます。 その上で必要に応じて各種検査を行い、診断を確定していきます。例えば、肺の状態を確認する胸部レントゲン検査、喘息の有無を調べる呼吸機能検査(スパイロメトリー)や呼気中一酸化窒素濃度測定、痰の細菌検査、血液検査などを組み合わせて原因を突き止めます。レントゲンでは肺炎や結核、肺がんといった病変の有無を評価し、呼吸機能検査では気道の炎症や閉塞の程度を数値化できます。適切な問診とこうした検査結果を合わせて総合的に判断し、一人ひとりの患者さんに最適な治療方針を提案できるように診療を行っております。

まとめ:長引く咳は早めに受診を~当院でできること

咳が止まらない原因は実に様々ですが、適切な診断と治療によって改善できるケースがほとんどです。特に咳喘息は見逃されやすい病気ですが、早期に吸入薬で治療を開始することで症状の悪化を防ぐことができます。風邪を引いた後に「いつまでも咳だけ残っている」「市販薬を飲んでも良くならない」と感じたら、どうぞお気軽に当院にご相談ください。 横浜市神奈川区や保土ヶ谷区、鶴見区にお住まいの方でしたら当院はアクセスもしやすく、予約なしですぐに受診可能です。 咳が止まらないけれど、どの病院に行けばいいかわからない」と迷われている方は、どうぞ当院のホームページをご覧のうえお気軽にご来院ください。 「地域のかかりつけ医」として、皆様の症状に寄り添い、安心して治療を受けていただけるように日々の診療を行っております。長引く咳でお困りの際には、お気軽にご相談ください。 ご質問の際には下記のLINEやメールアドレスをご利用ください。  

📞 電話:045-755-3039

📧 メール:mychondaiin@gmail.com

📍 Myクリニック本多内科医院(横浜市神奈川区反町4丁目27-1)

この機会に下記の当院公式LINEをご登録ください。 ワクチンの予約に使用できる他、今後多方面での展開を考えております。  

監修: Myクリニック本多内科医院 院長 本多洋介

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