ABI検査とは
ABI(足関節上腕血圧比)は、足首の血圧を腕の血圧で割って求める指標です。足の動脈が狭くなったり詰まったりすると、足首の血圧が腕より低くなり、ABIの値が下がります。
検査は、両腕と両足首に血圧計のカフを巻いて横になった状態で測定します。注射や採血はなく、血圧測定と同程度の圧迫感がある程度です。検査をご希望の場合には足首を出しやすい服装でお越しください。
費用・保険について
| 保険適用 | 足の痛み・冷え・しびれ、糖尿病や動脈硬化リスクがあり、医師が必要と判断した場合は健康保険が使えます。 |
|---|---|
| 自己負担の目安 | 診察内容や同日に行う検査により異なります。3割負担では、一般的に数百円〜千円台程度が目安です。 |
| 自費検査 | 症状や医学的必要性がなく、ご希望で検査する場合は自費になることがあります。詳しくは診察時にご相談ください。 |
※上記はあくまで目安です。診察料、保険の負担割合、同日に行う他の検査によって費用は変わります。
ABI検査でわかる主なこと
足の血流が低下していないか、動脈硬化が進んでいないかを確認します。
足の動脈が狭くなると、歩いたときのふくらはぎの痛みや足の冷えとして現れます。ABIはその程度を数値で示します。
ABIが低い場合、末梢動脈疾患が疑われます。症状の程度に応じて、追加の画像検査や専門医療機関への紹介を検討します。
足の血管の変化は、心臓や脳の血管病のリスクとも関連します。糖尿病・高血圧・脂質異常症の管理状況と合わせて評価します。
下記に当てはまる方は一度ご相談ください
少し休むと楽になる足の痛み(間欠性跛行)は、足の血流低下が原因のことがあります。放置すると悪化するため、早めの評価が必要です。
冷えやしびれの原因はさまざまですが、血流低下が関係している場合は見落とさないことが重要です。
これらの生活習慣病は動脈硬化を進めます。足の症状がなくても、定期的に血管の状態を確認することを当院ではお勧めしています。
喫煙は末梢動脈疾患の主要なリスク因子です。禁煙後も血管への影響が残るため、一度確認しておくことが参考になります。
足の症状・病気について詳しく知りたい方へ
症状の背景にある病気や、治療の考え方については以下のページで詳しく解説しています。
検査の流れ
診察
足の症状、歩行距離の変化、糖尿病・高血圧・脂質異常症の有無、喫煙歴、内服薬などを確認します。
測定
両腕と両足首に血圧計を巻き、横になった状態で血圧と脈波を測定します。足首を出しやすい服装でお越しください。
結果説明・次のステップへ
ABIの値と症状を合わせて、血流低下の程度と今後の対応をご説明します。必要に応じて生活習慣病の治療強化、追加検査、専門医療機関へのご紹介を行います。
よくある質問
ABI検査は痛いですか?
ほとんど痛みはありません。血圧計のカフで腕や足首を締めるため、一時的な圧迫感があります。採血や注射は行いません。
食事制限はありますか?
食事制限はありません。普段通りにお越しください。
どんな服装がよいですか?
両腕と足首を出して測定します。袖や裾をまくりやすい、ゆったりした服装でお越しください。
結果はその日にわかりますか?
測定後、診察の中で医師が結果をご説明します。
ABIが低いと言われたらどうなりますか?
足の血流低下や末梢動脈疾患が疑われます。症状の程度に応じて、生活習慣病の管理強化、内服治療、追加の画像検査、専門医療機関へのご紹介を検討します。
糖尿病があるとABIが正確に出ないと聞きました。
糖尿病や腎臓病がある方は、血管の石灰化によってABIが正常に近い値でも実際には血流低下があることがあります。その場合は、別の指標(TBI:足趾上腕血圧比など)や画像検査での評価を検討します。

