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長時間の心拍を記録して、不整脈を見つける検査

ホルター心電図検査

動悸・脈が飛ぶ・めまい・失神感がある方へ

ホルター心電図は、日常生活中の心電図を長時間記録する検査です。 診察室で行う通常の心電図では捉えにくい、発作的な動悸や不整脈を見つけるために行います。 当院では通常のホルター心電図に加えて、発作の回数が少ない不整脈を捉えるための5〜7日間連続記録にも対応しています。

  • 日常生活中の心電図を記録
  • 通常検査は返却日に結果説明
  • 5〜7日間の長時間記録にも対応

ホルター心電図検査とは

ホルター心電図検査は、小型の心電計を装着し、日常生活を送りながら心電図を連続して記録する検査です。 通常の心電図は数十秒程度の記録であるのに対し、ホルター心電図では長い時間の心拍を記録できます。

動悸や脈の乱れは、診察室にいる短い時間には出ないことがあります。 ホルター心電図では、普段の生活の中で起こる発作的な不整脈、夜間の徐脈、頻脈発作などを捉えやすくなります。

何を記録するか

日常生活中の心拍数、脈の乱れ、不整脈の出現時間や回数を記録します。

痛み

痛みはありません。胸に電極を貼り、小型の機器を装着します。

生活

装着中も通常に近い生活を送ります。入浴や運動などは検査方法によってある程度の制限があります。

結果説明

通常のホルター心電図は、返却日に循環器内科医が結果を説明します。

長時間記録

発作の回数が少ない場合、5〜7日間連続記録できるホルター心電計を使用できます。

必要に応じて治療を開始します

結果に応じて、循環器内科専門医が薬物治療や追加検査を速やかに検討します。

通常のホルター心電図と5〜7日間の長時間記録

不整脈は、毎日出るとは限りません。症状の頻度に合わせて、記録時間を考えることが大切です。

通常のホルター心電図

24時間程度の心電図を記録する検査です。 毎日のように動悸がある方、夜間や早朝の脈の乱れが気になる方、通常の心電図で判断しにくい不整脈が疑われる方に向いています。多くの場合は、1泊2日で装着・返却する通常のホルター心電図を行います。

  • 日常生活中の不整脈を記録
  • 症状の時間帯と心電図を照合
  • 当院では返却日に結果を説明
5〜7日間の長時間連続記録

発作の回数が少ない不整脈や、数日に1回程度の動悸では、24時間の検査で異常を捉えられないことがあります。 そのような場合に、5〜7日間連続して記録できるホルター心電計を使用します。発作性心房細動など、短時間の検査では捉えにくい不整脈を探す目的で行うことがあります。

  • 発作が少ない動悸に対応
  • 隠れた心房細動の検出に有用
  • 検査中の症状と波形を比べやすい

ホルター心電図でわかること

ホルター心電図では、不整脈の有無だけでなく、いつ、どのくらい、どのような種類の不整脈が出ているかを評価します。

不整脈の種類

期外収縮、心房細動、上室頻拍、徐脈、房室ブロックなど、脈の乱れの種類を調べます。

発作の時間帯

日中、夜間、睡眠中、運動中など、どの時間帯に不整脈が出やすいかを確認します。不整脈の出やすい時間帯によって薬を使い分けることがあります。

症状との関係

動悸やめまいがあった時間帯と心電図を照らし合わせ、症状の原因を探ります。

心房細動の有無

脳梗塞の原因になることがある心房細動が、自覚症状なく、出ていないかを調べます。無症状であっても、お持ちの病気によっては脳梗塞の予防のための薬が必要になります。

脈が遅くなる時間帯

夜間や早朝に脈が極端に遅くなる、脈が途切れるなどの変化を確認し、症状との関連をチェックします。

治療の必要性

不整脈の種類、頻度、症状の有無をもとに、薬物治療や追加検査が必要か判断します。薬の効果の判定にホルター心電図を用いる場合もあります

ホルター心電図検査の流れ

診察・検査の必要性を判断

動悸、めまい、脈の乱れ、健診やスマートウォッチでの指摘などを伺い、通常の心電図や診察所見とあわせて検査を検討します。

心電計を装着

胸に電極を貼り、小型の心電計を装着します。検査中の過ごし方や注意点をご説明します。

日常生活中の心電図を記録

通常のホルター心電図では24時間程度、必要に応じて5〜7日間の連続記録を行います。症状が出た時間をメモしていただくと、不整脈と症状の関連がはっきりしやすくなります。

機器を返却

指定日に機器を返却します。通常のホルター心電図では、返却日に循環器内科医が結果を説明します。

結果に応じて治療・追加検査

心房細動、頻脈、徐脈など、治療が必要な不整脈が見つかった場合、薬物治療、血液検査、心エコー、専門医療機関への紹介などを速やかに検討します。

検査中の過ごし方と注意点

ホルター心電図は、できるだけ普段に近い生活の中で心電図を記録する検査です。 ただし、機器の種類や記録期間により、入浴、シャワー、激しい運動などに制限があります。

症状が出た時間を記録

動悸、胸部違和感、めまいなどが出た時間をメモすると、心電図との照合に役立ちます。

電極をはがさない

電極が外れると記録が途切れることがあります。はがれた場合の対応は装着時に説明します。

入浴・運動の制限

検査機器によって制限が異なります。装着時の説明に沿ってお過ごしください。

ポイント: 普段とまったく違う生活をすると、不整脈が出にくくなることがあります。安全に配慮しつつ、できる範囲で普段に近い生活を送ることが大切です。

結果に応じて治療や追加検査につなげます

ホルター心電図の目的は、不整脈を見つけるだけではありません。 見つかった不整脈が治療を必要とするものか、経過を見てよいものかを判断することが大切です。

心房細動が見つかった場合

リスクに応じて、脳梗塞予防のため、抗凝固役による治療を行います。症状の有無などによって薬物治療、カテーテルアブレーションなどを検討します

頻脈発作が見つかった場合

症状の強さや発作の頻度に応じて、薬物治療を行います。頻脈の種類や頻度によっては早期のカテーテル治療をおすすめします。

徐脈や脈の停止が疑われる場合

薬剤や電解質異常などの原因を調べます。めまい・失神などがある場合にはペースメーカーの適応となることがあります。

期外収縮が多い場合

心エコーや血液検査を組み合わせて心臓に病気をお持ちでないか調べます。回数、症状、心臓の状態によって、薬物治療を行います

異常が少ない場合

心電図で異常がないのに症状が続く場合は、他の原因を考えたり、より長時間記録の検査を行います。症状によっては病院での植え込み型ループリコーダー(ILR/ICM)を提案します。

生活習慣病がある場合

高血圧、糖尿病、脂質異常症は不整脈や心臓病と関係することがあり、数値によって、生活指導や薬物治療を行います。

受診の目安

早めの受診が望ましい症状・指摘
  • 動悸を繰り返す
  • 脈が飛ぶ、脈が乱れる感じがある
  • めまい、ふらつき、失神しそうな感じがある
  • スマートウォッチで心房細動や脈の異常を指摘された
  • 通常の心電図では異常がないが症状が続く
  • 脳梗塞後で心房細動が心配
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症などがある
救急受診も考える症状
  • 動悸とともに意識が遠のく
  • 失神した
  • 強い胸痛や冷や汗を伴う
  • 急に息苦しくなった
  • 脈が極端に速い、または極端に遅く、つらい

このような症状では、重い不整脈や心筋梗塞など緊急性の高い病気が隠れていることがあります。 救急受診や119番も検討してください。

ホルター心電図検査についてよくある質問

ホルター心電図検査は痛いですか?

痛みはありません。胸に電極を貼り、小型の心電計を装着して心電図を記録します。

通常の心電図と何が違いますか?

通常の心電図は短時間の記録です。ホルター心電図は日常生活中の心電図を長時間記録するため、発作的な不整脈を捉えやすくなります。

検査中は普段通りに生活できますか?

できるだけ普段に近い生活を送っていただきます。ただし、入浴、シャワー、激しい運動などは、使用する機器や検査期間によって制限があります。

結果はいつ分かりますか?

通常のホルター心電図は、返却日に循環器内科医が結果を説明します。長時間記録では解析に時間を要することがあります。

24時間で異常が出なかった場合はどうなりますか?

症状の頻度が少ない場合、24時間では不整脈を捉えられないことがあります。症状が続く場合、症状の程度によっては、5〜7日間の長時間記録を検討します。

スマートウォッチで心房細動と出ました。ホルター心電図は必要ですか?

スマートウォッチの記録が診療の参考になることはありますが、診断や治療方針は、医療機関での心電図・ホルター心電図の結果や症状をあわせて判断します。

ホルター心電図で異常が見つかったら、すぐ治療できますか?

当院では循環器内科専門医が結果を確認し、不整脈の種類やリスクに応じて、薬物治療や追加検査、専門医療機関への紹介を行いますので、ご安心ください。

動悸・脈の乱れ・めまいが気になる方へ

ホルター心電図は、通常の心電図では捉えにくい発作的な不整脈を調べる検査です。 症状の頻度が少ない場合には、5〜7日間の長時間連続記録も検討します。

失神、強い胸痛、冷や汗、急な息苦しさを伴う場合は、救急受診や119番も検討してください。

執筆・監修

本多 洋介

本多内科医院 院長

総合内科専門医/循環器内科専門医

本ページは、総合内科専門医・循環器内科専門医である院長が、医学的知見に基づいて内容を確認しています。 動悸、脈の乱れ、めまい、失神感などの症状は、お一人おひとりで原因が異なります。 症状が続く方や、スマートウォッチで脈の異常を指摘された方は、自己判断せず医療機関へご相談ください。

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