胸の痛みや圧迫感、階段や坂道での息切れがある方は、「この程度で受診してよいのかな」と迷う段階でもご相談ください。
狭心症は、心臓に酸素や栄養を送る血管である冠動脈の血流が一時的に不足し、 胸の痛みや圧迫感などが起こる病気です。 狭心症についてより詳しく知りたい方は、日本心臓財団の狭心症の解説ページや、国立循環器病研究センター「狭心症とは」も参考になります。
典型的には、歩行・階段・坂道・重い荷物を持つなど、心臓に負担がかかったときに症状が出て、
休むと数分で軽くなることがあります。このような症状は、動脈硬化から起こる「労作性狭心症」でよくみられます。
一方で、安静時や明け方に起こるタイプもあります。こちらは血管の「けいれん」で起こる狭心症で、「冠攣縮性狭心症」と呼ばれます。
労作性狭心症では、血管の狭窄を改善するためにカテーテル治療を行ったり、新たな血液の通り道を作る冠動脈バイパス術などで治療したりします。冠攣縮性狭心症は、基本的にカルシウム拮抗薬や硝酸薬による薬物治療を行います。 診断や治療方針の考え方については、日本循環器学会「2022年JCSガイドライン フォーカスアップデート版 安定冠動脈疾患の診断と治療」も参考になります。
胸だけでなく、肩、背中、あご、みぞおちの違和感として出ることもあるため、
「胃の不調だと思っていた」「年齢のせいだと思っていた」という方もいます。
どのような時に症状が出るか、動脈硬化を起こしやすい背景があるかどうかも、診断では大事です。
狭心症の背景には、動脈硬化や血管のけいれん、生活習慣病などが関係することがあります。 原因は一つとは限りません。症状だけで決めつけず、検査と診察で全体を確認することが大事です。
心臓の血管が硬く狭くなることで、心臓の筋肉に必要な血液が届きにくくなります。 年齢だけでなく、血圧・血糖・脂質の管理状況も関係します。
血管が一時的に強く縮むことで、安静時や明け方に胸の痛みが出ることがあります。 喫煙、ストレス、寒暖差、飲酒などが関係する場合もあります。
高血圧は血管に負担をかけ、動脈硬化を進める原因になります。 家庭血圧を含めて、継続的な確認が大事です。
糖尿病では血管の傷みが進みやすく、狭心症や心筋梗塞のリスクに関わります。 糖尿病と動脈硬化の関係もふまえながら、HbA1cだけでなく、血圧や脂質もあわせて確認します。
LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態が続くと、動脈硬化の進行に関わります。 食事・運動・薬物療法を含めて管理します。
毎日の生活習慣の積み重ねも血管に影響します。 無理なく続けられる改善方法を一緒に考えることが、再発予防にもつながります。
胸の痛みや圧迫感があっても、狭心症かどうかは症状だけでは判断できません。 胃や食道、肺、筋肉、神経の病気で似た症状が出ることもあります。
診察では、いつ、どこが、どのくらい痛むのか、運動で悪化するか、休むと改善するか、 冷汗や息切れを伴うかなどを丁寧に確認します。
胸痛の出方、持病、内服薬、喫煙歴、ご家族の心臓病などを伺います。
心臓への負担や不整脈、動脈硬化のリスクを調べます。
冠動脈CTや心臓カテーテル検査などが必要な場合は、専門医療機関へ紹介します。
狭心症は、症状が落ち着いていても、再発や心筋梗塞を防ぐための継続管理が大事です。 薬を飲んでいる方も、血圧、脂質、血糖、体重、喫煙状況などを定期的に確認します。
「薬を続けた方がよいのか」「胸の違和感が再発した」「他院で処方された薬について相談したい」 といった場合もご相談ください。必要に応じて、紹介元や専門医療機関とも連携します。
血管を広げる薬、血栓を防ぐ薬、脂質や血圧の薬などを確認します。
血圧、LDLコレステロール、HbA1cなどを総合的に確認します。
食事、運動、禁煙、睡眠など、続けやすい方法を一緒に考えます。
狭心症の背景に動脈硬化がある場合、放置すると血管の狭窄が進み、 心筋梗塞などにつながる可能性があります。
ただし、胸の症状があるからといって、すべてが狭心症というわけではありません。 大事なのは、不安を抱えたまま自己判断で過ごさず、必要な検査で原因を確認することです。
特に、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙歴、家族歴がある方は、心臓や血管のリスクを総合的に確認しておくと安心です。 厚生労働省のe-ヘルスネット「糖尿病」でも、糖尿病が進行すると動脈硬化が進み、虚血性心疾患などにつながりやすいことが説明されています。
胸の痛み、圧迫感、息切れ、肩や背中の違和感が繰り返す場合は、早めにご相談ください。 健診で心電図異常を指摘された方も、放置せず一度確認しておくと安心です。
胸の症状が再発した、薬の飲み方に不安がある、血圧や脂質の数値が安定しない場合はご相談ください。 通院先を変更したい方、かかりつけ医を探している方もご相談ください。
強い胸痛、冷汗、息苦しさ、吐き気、急な悪化がある場合は、救急受診や119番も検討してください。 「いつもと違う」と感じる症状は、無理に我慢しないことが大事です。
狭心症では、胸が締めつけられる、圧迫される、重苦しいといった症状が出る場合があります。 階段や坂道で起こり、休むと数分で軽くなる場合があります。肩、背中、あご、みぞおちの違和感として出ることもあるため、気になる症状は循環器内科で相談してください。
短時間でおさまる胸の痛みでも、狭心症の可能性があります。特に、歩行や階段で繰り返す、冷汗や息切れを伴う、以前より起こりやすくなった場合は注意が必要です。症状が軽いうちに確認しておくと、今後の予防や治療につなげやすくなります。
内科・循環器内科クリニックでは、問診、診察、心電図、採血、心臓超音波検査などで、心臓の状態や動脈硬化のリスクを調べます。冠動脈CTや心臓カテーテル検査など、専門的な検査が必要と判断した場合は連携医療機関へ紹介します。
狭心症は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などと関係することがあります。これらは動脈硬化を進める原因になるため、胸の症状だけでなく血圧、血糖、コレステロールの継続管理が大事です。当院では生活習慣病もあわせて診療します。
はい、狭心症で治療中の方もご相談ください。現在の薬、検査結果、血圧や脂質の管理状況を確認し、継続管理を行います。症状が再発した場合や専門的な検査・治療が必要な場合は、専門医療機関と連携して対応します。お薬手帳や検査結果があればお持ちください。
本多内科医院は、神奈川区/反町/東神奈川周辺で、内科・循環器内科の診療を行っています。 胸の痛みや健診異常、狭心症の治療継続について不安がある方は、診療時間内にご相談ください。
当院は予約なしでも受診できます。気になる症状がある方は、診療時間内にご相談ください。
狭心症では、心臓の血管の血流が一時的に不足することで、胸の痛みや圧迫感が起こることがあります。
本ページは、総合内科専門医・循環器内科専門医である院長が、 医学的知見に基づいて内容を確認しています。 症状の感じ方や検査結果の意味は、お一人おひとりで異なります。 気になる症状がある方、健康診断で異常を指摘された方は、 自己判断せず医療機関へご相談ください。
最終更新日:2026年5月17日