目次
このような方は検査をご検討ください
どれかひとつでも当てはまれば、一度ご相談ください。
家族から「息が止まっていた」と言われたことがある方。自分のいびきで目が覚めることがある方も無呼吸の可能性があります。
睡眠中の無呼吸が続くと、夜間から朝にかけて血圧が上がりやすくなります。治療抵抗性の高血圧の背景に睡眠時無呼吸が潜んでいることがあります。
しっかり眠ったつもりでも昼間に眠くなる方。特に運転中の眠気は事故につながる可能性がありますので、早めの確認・検査をお勧めします。
首回りの脂肪が増えると気道が狭くなりやすくなります。肥満は睡眠時無呼吸の主なリスク因子のひとつです。
睡眠時無呼吸は血糖コントロールに影響することが知られています。生活習慣病の管理が思うように進まない方もご相談ください。
睡眠時無呼吸による酸素の低下は心臓に悪影響を及ぼします。循環器系の持病がある方は、睡眠時無呼吸の有無を確認することが治療の助けや心不全発症の予防につながることがあります。
睡眠時無呼吸は
「いびきだけの問題」ではありません
睡眠中に何度も呼吸が止まると、そのたびに体は低酸素状態になります。これが毎晩繰り返されると、高血圧・糖尿病・不整脈・脳卒中などのリスクが高まることがわかっています。
ご本人は眠っているため自覚しにくく、「疲れやすくなった」「日中ぼんやりする」といった変化だけが続くことも少なくありません。
夜間の血圧が高止まりし、心臓や血管に繰り返しダメージを与えます。
重症の睡眠時無呼吸では、脳卒中や心房細動のリスクが高くなることが報告されています。
睡眠の質が低下した状態での運転は、居眠り事故のリスクを高めます。
簡易検査とはどんな検査か
指先のセンサー(パルスオキシメーター)と鼻の呼吸センサーなどを装着し、睡眠中の呼吸の状態、脈拍、血中酸素飽和度(SpO₂)などを一晩かけて記録します。機器は当院でお貸しします。翌朝センサーを外して返却していただく形になります。結果は機器の返却日に説明させていただきます。
当院では現在、フクダ電子の「パルスリープLS-140」を使用しています。
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入院や専用設備が不要なため、ご自宅で検査ができます。「慣れない場所で眠れるか不安」という方にも受けやすい検査です。
なお、簡易検査では脳波など睡眠の詳細な評価はできません。結果によっては、より精密な検査(ポリソムノグラフィー)をご案内することがあります。
センサーを指と鼻に装着するだけです。注射や採血はありません。
機器を持ち帰り、自宅で装着していただき、普段通りに就寝して返却下さい。
条件を満たせば保険適用で、3割負担では2,000~3,000円程度が目安です。
検査でわかること
一晩分のデータをもとに、睡眠中の呼吸と酸素の状態を確認します。
1時間あたりに呼吸が止まる・浅くなる回数の指数(AHI)を算出します。この数値が診断と治療方針の目安になります。
睡眠中に血中酸素がどれくらい下がっているかを記録します。睡眠時無呼吸が重度であればあるほど低酸素の時間帯が長くなります。
結果に応じて「経過観察」「生活習慣の見直し」「精密検査」「CPAP治療」のいずれかをご提案します。
検査の流れ
受診から結果説明まで、大きく4つのステップです。
診察・問診
いびき、日中の眠気、朝の血圧、夜間頻尿、体重の変化、これまでの病歴やお薬の内容などをお聞きします。
検査機器の貸し出しと説明
装着方法を確認しながらご説明します。センサーの付け方は簡単ですので、初めての方もご安心ください。
その日のうちにお持ち帰りいただけます自宅で一晩、いつも通りに就寝
就寝前にセンサーを装着し、そのまま普通に眠っていただき、翌朝に外します。機器は外した日にご返却いただきます。
結果の説明と今後の方針
データを確認し、睡眠時無呼吸の可能性と重症度、次に必要なこと(精密検査・CPAP治療・経過観察など)を丁寧にご説明します。
費用・保険について
| 保険適用 | いびき・日中の眠気・無呼吸の指摘・高血圧などがあり、医師が必要と判断した場合は健康保険が使えます。 |
|---|---|
| 自己負担の目安 | 3割負担の場合、簡易検査の費用は2,000〜3,000円程度が目安です。診察料や同日に行う他の検査によって変わります。 |
| CPAP治療の費用 | 保険適用となる場合、月5,000〜6,000円程度(3割負担)が目安です。詳細は診察時にご説明します。 |
| 精密検査が必要な場合 | 結果によっては、より詳しい精密検査をご案内することがあります。費用の目安と流れは事前にお伝えします。 |
※上記はあくまで目安です。診察内容、保険の負担割合、検査機器の種類によって費用は変わります。
よくある質問
受診を迷っている方から多い質問
「いびきをかく程度」でも受けてよいですか?
はい、ご相談ください。いびきそのものが睡眠中の気道の問題を示していることがあります。家族から指摘された程度でも、検査の対象になります。
「大げさかな」と思ってしまうのですが…
よく聞かれる声です。ただ、睡眠時無呼吸は自覚しにくい病気です。日中の眠気や朝の疲れが続いているなら、一度確認しておくことをお勧めします。
朝の血圧が高いだけでも相談できますか?
はい、ご相談ください。睡眠時無呼吸は早朝高血圧や治療抵抗性高血圧の原因のひとつになることがあります。血圧の薬が効きにくいと感じている方もお気軽にどうぞ。
痩せていても睡眠時無呼吸になりますか?
なります。肥満は代表的なリスク因子ですが、あごが小さい、下あごが後ろに引っ込んでいる、扁桃が大きいなど、骨格や気道の形が関係することもあります。日本人では、肥満がなくても睡眠時無呼吸がみられる方が少なくありません。体型を理由に検査をためらう必要はありません。
一人暮らしで、いびきや無呼吸を指摘してくれる人がいません。どう判断すればよいですか?
ご自身では気づきにくいのが、この病気の難しいところです。日中の強い眠気、朝の頭の重さ、夜中に何度も目が覚める、朝の血圧が高いといった変化があれば、検査を考える理由になります。いびきを録音するアプリで確かめてから受診される方もいます。簡易検査は自宅で一晩測るだけなので、確認の手段としてお使いください。
家族のいびきが心配です。本人が受診しないと検査はできませんか?
検査にはご本人の受診が必要です。ただ、ご家族が見ている「息が止まっている時間」「いびきの大きさ」は、ご本人が気づけない貴重な情報です。ご一緒に受診いただくか、気づいた点をメモにしてお持たせください。ご本人が受診をためらっている場合の伝え方も、診察でご相談いただけます。
検査を受けるときの疑問
検査は痛いですか?
痛みはまったくありません。指先と鼻にセンサーを付けて眠るだけです。注射や採血もありません。
検査の前日や当日、お酒や睡眠薬はどうすればよいですか?
お酒は気道の筋肉をゆるめ、無呼吸が普段より増えることがあります。検査の晩はできれば控えていただくと、いつもの状態に近いデータになります。処方されている睡眠薬は自己判断で中止せず、普段どおり内服してください。飲んでいるお薬は診察時にお伝えいただければ、結果の見方に反映します。
当日うまく眠れませんでした。検査はやり直しになりますか?
一定時間の記録が取れていれば、寝つきが悪くても判定できることがほとんどです。「あまり眠れた気がしない」と感じていても、実際には十分なデータが記録されている場合が多くあります。記録時間が足りなかったときは、あらためて測り直しをご案内します。
センサーが外れてしまった場合はどうなりますか?
記録が不十分な場合は再検査が必要になることがあります。外れたことに気づいたときは、可能な範囲で付け直してください。
予約は必要ですか?
予約なしでも受診いただけます。ただし混雑している場合はお待ちいただくことがあります。お急ぎの方は事前にお電話ください。
結果とその後について
検査の結果はいつ、どのように分かりますか?
機器をご返却いただいた日に、その場でデータを確認してご説明します。1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)や、睡眠中に血中酸素がどれくらい下がっていたかを一緒に見ながら、経過観察でよいのか、精密検査やCPAP治療が必要かをお伝えします。
簡易検査と精密検査(PSG検査)は何が違いますか?
簡易検査は自宅で呼吸と血中酸素を記録する検査で、脳波は測りません。精密検査(PSG検査)は脳波や筋電図も含めて睡眠の深さまで調べる検査で、多くは医療機関で一晩かけて行います。まず簡易検査で確認し、結果が境界域だったり症状と合わない場合に精密検査へ進むのが一般的な流れです。
結果が悪かった場合、すぐにCPAP治療になりますか?
検査結果の数値や症状の程度によって判断します。まず精密検査が必要な場合もありますし、軽症の場合は生活習慣の見直しからになることもあります。CPAP治療になる場合は丁寧にご説明します。
CPAP治療を始めたら、一生続けることになりますか?
必ずしもそうとは限りません。体重が減ったり生活習慣が整ったりして無呼吸が軽くなり、中止を検討できる方もいます。一方で骨格が関係している場合は、続けた方がよいことが多いです。始めたあとも定期的に効果を確認しながら、続け方を一緒に見直していきます。
