心房細動と診断された方・治療中の方へ
心房細動の治療では、動悸や息切れを軽くするだけでなく、脳梗塞を防ぐことがとても大切です。 このページでは、生活習慣の見直し、薬による治療、カテーテルアブレーション、治療後の通院について、循環器内科専門医の視点でわかりやすく解説します。
心房細動の症状・原因・検査については、「心房細動」のページもあわせてご覧ください。
このページは、心房細動と診断された方や治療中の方に向けた「心房細動の治療法についての解説ページ」です。 心房細動の症状、原因、検査、脳梗塞との関係について詳しく知りたい方は、「心房細動の」をご覧ください。
心房細動の治療は、「不整脈を止めること」だけが目的ではありません。患者さんごとに、症状、年齢、持病、脳梗塞リスクなどを総合的に判断し、治療方針を決めていきます。
心房細動の治療方針についてより詳しく知りたい方は、心房細動の予防や治療の考え方を一般向けに解説している日本心臓財団の「心房細動の予防と治療」も参考になります。
心房細動では心臓の中に血栓ができやすくなり、脳梗塞の原因になることがあります。年齢や持病に応じて、抗凝固薬が必要かを判断します。
脈が速くなりすぎると、動悸、息切れなどが出ることがあります。症状を防ぐ・軽くするために脈拍を整える薬や、不整脈を抑える薬を使うことがあります。
心房細動が長く続くと、心臓に負担がかかり、心不全を発症することがあります。高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などのその他の疾患のコントロールも重要です。
心房細動の発症や再発には、生活習慣が深く関わります。肥満、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、飲酒、喫煙、ストレスなどは、心房細動のリスク因子です。 これらを見直すことで、発作の頻度や再発を抑えることが期待できます。
飲酒後や睡眠不足の翌日に動悸が出る方もいます。発作時だけ薬を使う方法が選択されることもありますが、生活習慣の改善で発作が抑えられる方もいらっしゃいます。投薬に関しては、自己判断ではなく、医師の指示に沿って使用しましょう。
心房細動の薬物療法には、大きく分けて「心拍数を整える薬」「不整脈を抑える薬」「脳梗塞を防ぐ薬」があります。どの薬を使うかは、症状、脈拍、心機能、腎機能、年齢、その他お持ちの病気によって変わってきます。
心房細動は長く続いている場合、元の規則正しい脈に戻すことが難しくなります。心房細動そのものを完全に止めることが難しい場合でも、心拍数を適切に抑えることで症状を和らげる・心臓への影響を軽くすることを目的とした治療です。β遮断薬やカルシウム拮抗薬などを使うことがあります。
心房細動を停止させ、正常なリズムを保つことを目指す治療です。基本的には抗不整脈薬(ピルジカイニドなど)を使います。薬の選択には心機能、腎機能、年齢、他の病気の有無を確認する必要があります。発作の頻度が少ない、持続時間も短い方には「pill in the pocket」といって、発作が起きたときだけ、その発作を抑える薬を内服(頓服)する方法をとります。
心房細動の患者さんでは、脳梗塞予防が非常に重要です。心臓の中にできる血栓は頭の血管の細さから比べると、非常に大きいため、脳梗塞を発症した場合、大きな後遺症を残す可能性があります。年齢や高血圧、糖尿病、心不全、脳梗塞の既往などを確認し、抗凝固薬が必要かを判断します。
抗凝固薬は、出血への注意が必要な一方で、脳梗塞を防ぐために重要な薬です。歯科治療、手術、出血、転倒が心配な場合も、自己判断で中止せず、必ず医師に相談してください。
カテーテルアブレーションは、心房細動を起こす異常な電気信号の発生源を、カテーテルで治療する方法です。薬物治療で発作が抑えにくい方、症状が強い方、比較的若く長期的な治療方針を考える方では、選択肢になることがあります。
カテーテルアブレーションを含む心房細動の治療について、より詳しく知りたい方は、 日本循環器協会の心房細動解説ページ もご覧ください。
当院では、症状、心電図、心臓超音波検査、持病、脳梗塞リスクなどを確認し、必要に応じて総合病院の不整脈専門医へ紹介します。
専門施設でのアブレーション治療について詳しく知りたい方は、不整脈専門医による診療やカテーテルアブレーション治療について紹介している国立循環器病研究センターのAF(心房細動)外来も参考になります。
心電図、症状、発作の頻度、内服薬、心臓の状態を確認します。
薬物療法を続けるか、専門病院でのアブレーション相談が必要かを検討します。
アブレーション後も、再発確認や抗凝固薬の継続判断、生活指導を行います。
40代男性。数年前から動悸や疲労感があり、当院で心房細動が確認されました。発作時の薬で対応していましたが、発作が頻回であったため、総合病院の不整脈専門外来へ紹介しました。アブレーション後は再発なく経過し、当院で定期的な心電図チェックを続けています。
カテーテルアブレーション後も、再発予防や脳梗塞予防のための通院は大切です。多くの場合、術後しばらくは抗凝固薬の継続が必要となります。また、脳梗塞リスクが高い方では、アブレーション後も抗凝固薬を続けることがあります。
心房細動の再発が起こる可能性はゼロではありません。定期的な心電図検査、症状の確認、必要に応じたホルター心電図などで、長期的にフォローしていきます。
薬の種類と目的によって異なります。抗凝固薬は脳梗塞予防のために使う薬で、年齢、持病、腎機能、出血リスクを見ながら続け方を決めます。脈を整える薬は症状や心拍数に応じて調整します。
必ずやめられるとは限りません。アブレーション後も、心房細動の再発確認や脳梗塞リスクの評価が必要です。特に脳梗塞リスクが高い方では、抗凝固薬を継続することがあります。
鼻血、血尿、黒い便、皮下出血が増えた場合などはご相談ください。自己判断で中止すると脳梗塞リスクが高まることがあります。出血リスクと脳梗塞リスクを比較しながら、薬の種類や量を検討します。
発作性心房細動では、条件が合う方に発作時だけ薬を使う方法を選ぶこともあります。ただし、発作の頻度や薬の効き目、心機能、腎機能、他の薬との相互作用などの確認が必要です。自己判断では行わず、医師の指示に従ってください。
相談できます。専門病院でアブレーションを受けた後の心電図チェック、薬の継続相談、生活習慣病管理、再発時の対応など、地域のかかりつけ医として継続的にフォローします。
「薬を続けるべきか分からない」「抗凝固薬が心配」「アブレーションを勧められたが迷っている」「治療後の通院先を探している」など、心房細動の治療には不安がつきものです。 本多内科医院では、循環器内科専門医が患者さんの状態に合わせて診療を行います。
内科・循環器内科
日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会循環器内科専門医
横浜市神奈川区反町4丁目27-1
当院は予約なしでも受診いただけます。症状がある方、治療中で不安がある方はご相談ください。