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内科・循環器内科

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【内科医が解説】息切れの原因は肺にある?COPD・気管支喘息・間質性肺炎の症状チェックと早期受診のすすめ

息切れは、年齢や体力の低下だけで起こるものではありません。階段を上ると以前より苦しい、買い物や掃除の途中で立ち止まりたくなる、咳や痰が長引いて呼吸がしづらい――こうした変化がある場合、肺の病気が関係していることがあります。ただし、息切れの原因は肺だけではなく、心不全不整脈心房細動、貧血などでも似た症状が出ます。この記事では、肺が関係する息切れを中心に、COPD・気管支喘息・間質性肺炎を疑うきっかけと受診時に役立つ情報を、横浜市神奈川区・反町の本多内科医院の総合内科・循環器内科専門医がわかりやすくお伝えします。

息切れ・咳であわせて見ておきたい内容

息切れの原因は、肺だけとは限りません

息切れがあると「肺の病気では」と心配される方が多いのですが、原因はひとつとは限りません。肺の病気では、COPD気管支喘息・咳喘息、肺炎、間質性肺炎などが考えられます。一方で、心不全狭心症不整脈、貧血、甲状腺の病気でも息切れは起こります。

「まだ何とか動けるから大丈夫」「風邪の名残だろう」「年齢相応だと思う」と受診を先延ばしにする方もいます。ただ、ゆっくり進む病気ほど見逃されやすく、外出を控えるうちに体力が落ち、さらに息切れしやすくなることがあります。最近、歩く速度が落ちた、坂道が以前よりきつい、咳や痰が長引くという場合には、一度内科でご相談ください。

肺が関係する息切れで考えたい病気

肺が関係する息切れでは、咳・痰・喘鳴・乾いた咳・喫煙歴・症状が出る時間帯などが大切な手がかりになります。ここでは、息切れからどの病気を疑って受診するとよいか、という視点でCOPD・気管支喘息・咳喘息・間質性肺炎を取り上げます。それぞれの病気そのものの詳しい診断・治療は、COPD気管支喘息・咳喘息の各ページで解説しています。

COPDは、喫煙歴と少しずつ進む息切れが手がかりになります

息切れに長引く咳や痰が重なり、坂道や階段が以前よりつらい――こうした変化が喫煙歴のある方に出ている場合は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)が背景にあることを考えます。最初は坂道だけだった息切れが、進行すると平地歩行や家事の途中でも気になるようになるのが特徴です。

「タバコのせい」「年齢のせい」「体力の衰え」と受け流されやすいことが、COPDの見つけにくさにつながります。喫煙歴があり、息切れや咳・痰が続く場合は、一度内科でご相談ください。

当院では、問診・聴診・酸素飽和度・レントゲン検査などで、息切れの原因がCOPDなのか、心臓など他の原因なのかを見分けます。COPDそのものの原因・検査・治療の詳しい解説は、COPDのページをご覧ください。

COPDでは喫煙などにより気管支の炎症や肺胞の破壊が起こり、息切れや咳・痰につながることがあります。

夜間や早朝に苦しくなる場合は、気管支喘息・咳喘息も考えます

気管支喘息は、気道に炎症が続き、刺激によって気道が狭くなる病気です。咳、痰、ゼーゼー・ヒューヒューという音、胸が締め付けられる感じ、息苦しさが、よくなったり悪くなったりを繰り返します。

子どもの病気という印象を持つ方もいますが、大人になってから発症することもあります。仕事のストレス、タバコの煙、冷暖房による空気の乾燥、風邪、花粉、ハウスダストなどがきっかけになることがあります。夜間や早朝に咳が強い、毎年同じ季節に悪くなる、風邪のあとに咳だけ長引くという場合は、喘息や咳喘息を考えます。

「ゼーゼーしないから喘息ではない」とは言い切れません。咳だけが長く続く場合は、咳が続く、疾患として詳しく知りたい場合は気管支喘息・咳喘息もご覧ください。

成人発症の喘息は風邪、タバコの煙、空気の乾燥、花粉、ハウスダストなどをきっかけに症状が出ることがあります。

喘息とCOPDの特徴が重なることもあります

喘息とCOPDは別々の病気ですが、両方の特徴が重なって見えることがあります。喫煙歴があり、以前から喘息を指摘されたことがある方や、ゼーゼーと息切れの両方が目立つ方では、ひとつの病名だけで説明しにくいことがあります。

このような場合は、咳や痰の経過、喫煙歴、夜間や早朝の症状、レントゲン検査、酸素飽和度、治療への反応などを見ながら判断します。必要に応じて呼吸器専門の医療機関と連携することもあります。

症例

70代男性で、冬にゼーゼーする症状が強くなって受診された方がいました。喫煙歴が長く、胸部レントゲンでは肺気腫を疑う変化がありました。一方で、夜間から早朝に症状が強いという喘息に近い特徴もありました。吸入薬による治療を行い、その後は大きな増悪なく経過しています。

乾いた咳が続く・動くと息苦しい場合は、間質性肺炎も視野に入ります

間質性肺炎は、肺が硬くなり、酸素を取り込みにくくなる病気の総称です。原因には、自己免疫疾患、薬剤、粉じんやカビの吸入、喫煙、放射線治療などがあります。原因がはっきりしないものもあります。

症状としては、体を動かしたときの息切れと、痰を伴わない乾いた咳が続くことが多いです。喘息のようなゼーゼーする音が目立たないこともあり、「風邪が長引いているだけ」「年のせい」と感じてしまう方もいます。

間質性肺炎が疑われる場合、最初の手がかりになるのは聴診やレントゲン検査です。必要に応じて胸部CTや呼吸機能検査が必要になるため、専門医療機関へ紹介することがあります。乾いた咳が長引く、歩くと以前より苦しい、深呼吸しづらいと感じる場合は、早めにご相談ください。

受診の目安と、救急受診を考えるサイン

受診を考える目安は、「以前の自分と比べて明らかに息切れしやすくなった」という変化です。階段や坂道がきつくなった、買い物や掃除の途中で休みたくなる、咳や痰が3週間以上続く、夜間や早朝に息苦しい、乾いた咳が続いて動くと苦しい――こうした症状がある場合は、医療機関で相談してください。

次の場合は、すぐに救急受診を

  • 急に強い息苦しさが出た
  • 安静にしていても苦しい
  • 胸が痛い
  • 会話が続かない
  • 顔色や唇の色が悪い
  • 意識がぼんやりする

これらの場合は、すぐに救急受診が必要です。心筋梗塞、急性肺血栓塞栓症、急性心不全などでも急な呼吸苦が起こります。

神奈川県にお住まいの方は、急な病気やけがで救急車を呼ぶべきか迷った際に、#7119の「かながわ救急相談センター」で相談できます。迷うほど苦しい場合は、自己判断で我慢しないでください。

受診時には、どのような検査を行うのか

「受診したら大がかりな検査になるのでは」と不安に感じる方もいますが、まずは問診と診察から始まります。いつから息切れがあるか、どんな場面で苦しいか、咳・痰・喘鳴があるか、喫煙歴があるか、夜間や早朝に悪化するかを伺います。

肺の病気が疑われる場合は、酸素飽和度、レントゲン検査、必要に応じた血液検査を行います。発熱や炎症の有無、貧血、心不全の手がかりをみるために、血液検査が役立ちます。

心臓の病気が関係していそうな場合は、心電図検査心臓超音波検査(心エコー)を検討します。動悸や脈の乱れを伴う場合は、ホルター心電図検査が必要になることがあります。

高血圧糖尿病脂質異常症高尿酸血症などがある方では、動脈硬化や心臓・腎臓の負担も一緒に見る必要があります。必要に応じて尿検査ABI検査頸動脈超音波検査(頚動脈エコー)も考えます。

いびきや日中の眠気が強い方、朝の頭痛、夜間の無呼吸を指摘されたことがある方では、睡眠時無呼吸症候群が息切れや心臓への負担に関係することがあります。その場合は睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を行うことがあります。

生活習慣病がある方は、肺だけでなく心臓・血管も一緒に見ます

生活習慣病がある方では、息切れが肺の症状に見えても、心臓や血管、腎臓への負担が関係していることがあります。特に、高血圧糖尿病脂質異常症がある方は、狭心症や心不全のリスクにも注意が必要です。

喫煙歴がある方では、COPDだけでなく、下肢閉塞性動脈硬化症や冠動脈疾患のリスクも高くなります。足の冷えやしびれがある方は足の冷えやしびれ、歩くと足が痛くなる方はABI検査も参考になります。

よくある質問

息切れは何科を受診すればよいですか?

息切れの原因は肺だけでなく、心臓・貧血・甲状腺などさまざまです。まずは内科でご相談ください。本多内科医院では総合内科・循環器内科の立場から、肺と心臓の両面を含めて原因を調べ、必要に応じて呼吸器などの専門医療機関と連携します。

どのくらいの息切れから受診を考えればよいですか?

「以前の自分と比べて明らかに息切れしやすくなった」と感じたときが受診の目安です。階段や坂道がきつくなった、家事の途中で休みたくなる、咳や痰が3週間以上続くといった変化があれば、一度ご相談ください。急に強い息苦しさが出た、安静にしても苦しい場合は救急受診が必要です。

息切れの原因が肺なのか心臓なのか、自分で見分けられますか?

症状だけで見分けるのは難しいです。咳・痰・ゼーゼーを伴う、喫煙歴がある場合は肺の病気を、むくみや体重増加、夜間の息苦しさを伴う場合は心臓の病気を考えますが、両方が重なることもあります。問診・聴診・レントゲン・心電図・血液検査などを組み合わせて判断します。

タバコを吸わなくても、肺の病気で息切れすることはありますか?

あります。気管支喘息・咳喘息は喫煙歴がなくても起こり、大人になってから発症することもあります。間質性肺炎も喫煙以外の原因で起こることがあります。喫煙歴がないからと安心せず、息切れや乾いた咳が続く場合はご相談ください。

息切れがあるとき、どんな検査をしますか?

まずは問診と診察、酸素飽和度の測定から始めます。肺の病気が疑われればレントゲン検査・血液検査を、心臓が関係しそうなら心電図検査・心臓超音波検査(心エコー)を行います。必要に応じて胸部CTや呼吸機能検査のため専門医療機関へ紹介します。負担の少ない検査から段階的に進めます。

横浜市で息切れが気になったら、まずご相談ください

息切れは、多くの方が経験する症状です。その一方で、どこからが病気なのか自分では判断しづらく、「このくらいなら仕方ない」と我慢してしまいやすい症状でもあります。

「このくらいで受診してよいのか」と迷っている段階が、相談のタイミングです。検査で大きな病気がないと分かれば安心につながり、病気が見つかれば早めに対応できます。

本多内科医院では、総合内科専門医・循環器内科専門医として、息切れを肺だけでなく、心臓・貧血・生活習慣病なども含めて診療しています。

予約なしで受診できますので、「何科を受診すればよいか分からない」「まず近くで相談したい」という方もご利用ください。

息切れ、長引く咳、痰、ゼーゼー・ヒューヒューする音、乾いた咳にお悩みの方は、お早めにご相談ください。

循環器内科の案内画像

息切れ・長引く咳が気になる方は、お気軽にご相談ください

予約なしで受診可|反町駅 徒歩4分|東神奈川駅 徒歩12分|総合内科・循環器内科専門医が診療

執筆・監修

本多 洋介

本多内科医院 院長

日本内科学会総合内科専門医/日本循環器学会循環器内科専門医

済生会横浜市東部病院の循環器内科で10年以上にわたり、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧・糖尿病などの生活習慣病、慢性腎臓病、心房細動などの不整脈、心不全、弁膜症の診療に携わってきました。神奈川区・反町・東神奈川エリアの地域のかかりつけ医として、外来診療・在宅医療・病診連携に取り組んでいます。

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参考・出典

  • 一般社団法人日本呼吸器学会「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」
  • 一般社団法人日本呼吸器学会「気管支ぜんそく」
  • 一般社団法人日本呼吸器学会「特発性間質性肺炎」
  • 一般社団法人日本呼吸器学会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022〔第6版〕」
  • 一般社団法人日本呼吸器学会「特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022(改訂第4版)」
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