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内科・循環器内科

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中性脂肪(TG)が高い原因は?食事・運動・受診の目安を医師が解説

健診で中性脂肪が高いと言われたら、まず見直したいのは甘いものとお酒、そして食べる量です。中性脂肪は、生活習慣の見直しで比較的下がりやすい数値です。
健康診断で「中性脂肪(TG)高値」「トリグリセライド 要注意」と指摘されても、自覚症状がないために、そのままにしている方は少なくありません。中性脂肪は脂質異常症の一つですが、LDLコレステロール(悪玉)とは性質が異なり、上がる原因も下げ方も別物です。糖質やお酒のとりすぎ、運動不足で上がりやすく、生活の見直しによく反応します。一方で、500mg/dLを超えるような著しい高値になると、動脈硬化だけでなく急性膵炎の引き金にもなり得るため、放置は禁物です。同じ数値でも、すぐ対応が必要な方と、まず生活改善でよい方がいます。
この記事では、健診で中性脂肪を指摘されて迷っている方に向けて、中性脂肪の基準値の見方・原因・下げ方と、受診や薬の目安を、横浜市神奈川区・反町の本多内科医院の循環器内科/総合内科専門医がわかりやすく解説します。

あわせて見ておきたい内容

中性脂肪はいくつから「高い」と言われる?

中性脂肪は、空腹時の採血で150mg/dL以上、食後など随時の採血で175mg/dL以上だと「高トリグリセライド血症」と判定されます。

中性脂肪(トリグリセライド)は、脂質異常症の診断基準のひとつです。ここで知っておきたいのは、中性脂肪は食事の影響をとても強く受けるという点です。食後は数値が大きく上がるため、健診前の食事の内容や時間で高く出ることもあります。基本は10時間以上あけた空腹時の採血で評価します。なお、中性脂肪が高いとLDLコレステロールが正確に測れないことがあり、その場合は「non-HDLコレステロール」という指標も参考にします。

中性脂肪(TG)の見方

  • 空腹時 150mg/dL以上/随時(食後)175mg/dL以上:高トリグリセライド血症
  • 150〜499mg/dL:主に動脈硬化のリスクとして管理する範囲
  • 500mg/dL以上:急性膵炎のリスクが上がり、早めの対応が必要
  • (参考)中性脂肪が高いと、HDLコレステロール(善玉)が下がりやすい関係があります

まずは健診票で数値を確認し、空腹時の採血だったかどうかも見ておくと、評価がより正確になります。

中性脂肪が高くなる原因は?

中性脂肪が高くなる一番の原因は、甘いものやお酒、糖質・脂質を含むエネルギーのとりすぎと、運動不足です。

ここが、同じ脂質でもLDLコレステロールと大きく違うところです。LDLコレステロールは肉の脂身やバターなどの飽和脂肪酸が主な原因になりますが、中性脂肪は糖質とアルコール、そして食べる量(カロリー)との関係が深い数値です。砂糖の入ったジュースやお菓子、果物のとりすぎ、ごはん・パン・麺の食べすぎ、毎晩の晩酌、揚げ物の多い食生活などで上がりやすくなります。運動不足だと、とり込んだエネルギーが使われずに中性脂肪としてたまります。喫煙も中性脂肪を上げる方向に働きます。糖尿病や脂肪肝、高尿酸血症と一緒に見つかることも多く、いわば生活習慣を映す鏡のような数値です。

LDLコレステロールが高いと言われたら|本多内科医院の解説記事 関連記事 LDLコレステロール(悪玉)が高いと言われた方は、原因も対策も異なります。こちらをご覧ください

中性脂肪は「何をどれだけ食べ、どれだけ動いたか」がそのまま表れやすい数値です。だからこそ、生活の見直しが数値の改善に直結します。

中性脂肪が高いと、放置するとどうなる?

中性脂肪が高い状態が続くと動脈硬化が進み、500mg/dLを超えるような高値では急性膵炎を起こすことがあります。

中性脂肪が150〜499mg/dLくらいの範囲では、主に動脈硬化が問題になります。中性脂肪が高いと、血管の壁に入り込みやすい小型のLDL(スモールデンスLDL)や、動脈硬化を進めるレムナントと呼ばれる粒子が増え、狭心症心筋梗塞、脳梗塞のリスクが上がります。肝臓に脂肪がたまる脂肪肝とも関係が深い数値です。さらに500mg/dLを超えると、膵臓に負担がかかり、激しい腹痛を伴う急性膵炎を起こすことがあります。1000mg/dLを超えると、そのリスクはとくに高くなります。

次の場合は、すぐに受診を(急性膵炎の疑い)

  • みぞおちから背中に抜けるような強い腹痛が続く
  • 強い吐き気や嘔吐をともなう
  • 発熱やお腹の張りをともなう

中性脂肪が非常に高いと言われている方は、特にご注意ください。我慢できない強い腹痛のときは、救急要請(119番)を含め、ためらわず受診してください。

同じ「高い」でも、数値しだいで急いで下げるべきか、生活改善から始めてよいかが変わってきます。

中性脂肪はすぐ薬が必要?まず生活改善でいい?

中性脂肪は、500mg/dL未満で大きな持病がなければ、まず生活改善から始められることが多い数値です。一方、500mg/dL以上や糖尿病がある場合は、早めの対応が必要です。

どちらに近いか、目安として次のように整理してみてください。

まず生活改善から、でよいことが多い方

  • 中性脂肪の上昇が軽め(おおむね300mg/dL台まで)
  • 糖尿病・高血圧・喫煙などがない
  • お酒・甘いもの・食べ過ぎなど、思い当たる生活習慣がある(見直す余地が大きい)
  • 胸の症状など、気になる自覚症状がない

早めに受診・相談した方がよい方(薬も含めて検討)

  • 中性脂肪が500mg/dL以上と著しく高い
  • 糖尿病がある
  • すでに心筋梗塞・狭心症・脳梗塞を起こしたことがある
  • 生活を見直しても下がらない

まずは生活習慣の見直しから始め、それでも下がらない場合や、もとのリスクが高い場合に、中性脂肪を下げる薬(フィブラート系やEPAなどの製剤)を考えます。とくに500mg/dL以上は事情が違い、動脈硬化より先に急性膵炎を防ぐことが優先になるため、血管の状態を待つより先に、数値そのものを早く下げる必要があります。どう動けばよいか判断がつかないときは、ためこまずに一度ご相談ください。

数値だけでは決まらない——頸動脈エコーで血管を診る

中性脂肪が動脈硬化につながっているか迷うときは、頸動脈エコーで血管の状態を確かめると、様子見か治療かの判断がはっきりします。

中性脂肪が高いと動脈硬化が進みやすくなりますが、その数値はあくまで「これから先のリスク」を示すものです。今この瞬間、血管にどれだけ変化が起きているかまでは数値からは読み取れません。そこを実際に映して見られるのが頸動脈エコー(頸動脈超音波検査)です。首の血管は皮膚の近くを通っていて観察しやすく、壁の厚みやプラーク(脂のかたまり)の有無から、全身の動脈硬化がどの程度進んでいるかをうかがい知ることができます。日本動脈硬化学会のガイドラインでも、こうした「潜在性動脈硬化」を見ておく意義が示されています。

受ける側の負担はほとんどありません。あおむけで首に検査用のゼリーをつけ、超音波の機械を当てるだけで、痛みも被ばくもなく、10〜15分ほどで終わります。中性脂肪が150〜499mg/dLくらいで「このまま様子を見ていいのか、治療に進むべきか」と迷うとき、血管の今の姿が見えると判断がぐっとしやすくなります。すでにプラークがあれば早めにしっかり手を打ちますし、きれいであれば、まず生活の見直しで経過を追う余裕があるとわかります。(500mg/dLを超えるような高値は別で、こちらは検査の結果を待つより、まず数値を下げることが先になります。)

症例

健診で中性脂肪が320mg/dLと指摘された40代の方が、自覚症状はないものの心配で来院されました。お話を伺うと、毎晩ビールを飲み、締めにラーメンやごはんを食べる習慣があり、血糖も軽く高めでした。頸動脈エコーで血管を確かめたところ、目立ったプラークはなく、当面は薬を使わずに、お酒と夜の主食、甘い飲み物を減らす生活改善から始めることにしました。三か月後の採血では中性脂肪が180mg/dL前後まで下がっています。もし血管にプラークが見つかっていたり、500mg/dLを超えるような高値であれば、もっと早く薬も含めて考えていたと思います。(個人が特定されないよう一般化した例です)

当院では頸動脈エコーを院内で行えます。画面をその場でお見せして、いま血管がどうなっているかを一緒に確認しながら、足の動脈を調べるABI検査なども必要に応じて加え、これからの進め方を相談します。

数値だけで迷うより、血管の今の状態を一度見ておくほうが、納得して次の一歩を選べます。

中性脂肪はどうやって下げる?

中性脂肪を下げる基本は、甘いものとお酒を減らし、食べる量を見直して、体を動かすことです。

食事でまず手をつけたいのは、糖質とアルコールです。砂糖入りの飲み物やお菓子、果物のとりすぎを控え、ごはん・パン・麺は適量にとどめます。毎晩の晩酌がある方は、量を減らすか休肝日をつくるだけでも数値が動きます。中性脂肪に関しては、ここがいちばん効くポイントで、LDLコレステロール対策で重視する飽和脂肪酸とは見直す中心が違います。あわせて、さば・いわし・さんまなどの青魚に多いn-3系脂肪酸(EPA・DHA)には中性脂肪を下げる働きがあり、野菜・海藻・きのこなどの食物繊維も役立ちます。

運動と体重

運動は、ウォーキングなどの有酸素運動を1週間に合計150分以上、息が少し弾む程度で続けるのが目安です。毎日でなくても、週の合計で届けば構いません。肥満(BMI25以上)がある方は、数キロの減量でも中性脂肪を含む脂質全体が改善しやすくなります。

たばこ

喫煙も中性脂肪を上げる一因なので、禁煙外来での禁煙は数値の改善にもつながります。

中性脂肪は生活の見直しに比較的早く反応するので、数か月単位で血液検査の数値を見ながら続けていくのが現実的です。

中性脂肪が高いと何科へ?神奈川区で相談するなら

中性脂肪の相談は、内科または循環器内科が適しています。健診結果を持って受診してください。

本多内科医院は横浜市神奈川区・反町にあり、内科と循環器内科の両面から診られます。中性脂肪が高い方は、血糖(糖尿病)や脂肪肝、尿酸、血圧など、ほかの生活習慣病が一緒に隠れていることが少なくありません。当院では院内で血液検査(必要に応じて空腹時の採り直し)を行い、こうした項目をまとめて評価できます。動脈硬化が気になる場合は頸動脈エコーなども組み合わせ、500mg/dLを超えるような高値であれば、膵臓への負担も考えて早めに対応します。

受診のときにあると役立つもの

  • 健診の結果(できれば過去数年分も)
  • お薬手帳・服用中の薬
  • ふだんの食事・飲酒・運動の習慣
  • 体重の変化(増えてきた時期など)

当院は反町駅から徒歩4分、東神奈川駅から徒歩12分、横浜駅からは一駅で、予約がなくても受診できます。神奈川区・反町・東神奈川・横浜駅周辺にお住まいの方や、お勤め帰りの方もご利用いただけます。必要なときは総合病院へご紹介し、落ち着けばかかりつけとして継続して管理します。通院が難しい方には訪問診療もご相談に応じます。

数値が気になる方はもちろん、毎年のように引っかかる、お酒や甘いものがなかなかやめられず不安——そんな方も、どうぞ気軽にお越しください。健診でほかの項目も指摘された方は、あわせてご相談ください。

本多内科医院の生活習慣病外来のご案内

健診票を引き出しにしまい込む前に、横浜市神奈川区・反町の本多内科医院へ一度お持ちください。中性脂肪は、早めに手をつければ十分に改善が見込める数値です。

よくあるご質問

中性脂肪はいくつから「高い」と判断されますか?

中性脂肪は、空腹時の採血で150mg/dL以上、食後など随時の採血で175mg/dL以上だと「高トリグリセライド血症」と判定されます。中性脂肪は食事の影響を強く受けるため、基本は10時間以上あけた空腹時の数値で評価します。

中性脂肪が高くなる一番の原因は何ですか?

甘いものやお酒、ごはんやパンなどの糖質、揚げ物といったエネルギーのとりすぎと、運動不足が主な原因です。LDLコレステロールが飽和脂肪酸の影響を強く受けるのとは違い、中性脂肪は糖質やアルコール、食べる量との関係が深いのが特徴です。

中性脂肪は、お酒や甘いものを控えると下がりますか?

中性脂肪は生活習慣の見直しに比較的よく反応し、お酒や甘いものを控え、運動や減量に取り組むことで下がる方が多くいます。食事の影響を受けやすいぶん、数週間から数か月で数値が動きやすいのが特徴です。それでも下がらない場合や著しい高値の場合は、薬による治療を検討します。

中性脂肪が500mg/dLを超えていると言われました。危険ですか?

中性脂肪が500mg/dLを超えると、動脈硬化に加えて急性膵炎のリスクが高まります。1000mg/dLを超えるとそのリスクはさらに高くなります。自覚症状がなくても早めに受診し、原因を確かめて数値を下げる対応をおすすめします。

中性脂肪が高いと、頸動脈エコーは受けたほうがよいですか?

必須ではありませんが、動脈硬化が気になるときや、生活改善か治療かで迷うときに役立ちます。頸動脈エコーは首の血管を映して動脈硬化やプラークの有無を調べる、痛みのない検査です。当院では院内で受けていただけます。なお、中性脂肪が500mg/dLを超えるような高値のときは、まず数値を下げることが先決です。

中性脂肪が高いと、何科を受診すればよいですか?

内科または循環器内科の受診が適しています。本多内科医院は横浜市神奈川区・反町にあり、中性脂肪だけでなく血糖や血圧、脂肪肝なども含めて生活習慣病をまとめて評価できます。健診結果をお持ちのうえ、予約なしでもご相談いただけます。

横浜市神奈川区・反町で、健診結果のご相談なら本多内科医院へ。

予約なしで受診可|反町駅 徒歩4分/東神奈川駅 徒歩12分/横浜駅から一駅|循環器内科・総合内科専門医が診療|血液検査・頸動脈エコーなど院内検査に対応

みぞおちや背中に抜ける激しい腹痛・嘔吐があるときは、急性膵炎の可能性があり、救急要請(119番)を含め早めの受診を優先してください。

この機会に下記の当院公式LINEをご登録ください。ワクチンの予約に使用できるほか、今後多方面での展開を考えております。

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執筆・監修

本多 洋介

本多内科医院 院長

日本内科学会総合内科専門医/日本循環器学会循環器内科専門医

済生会横浜市東部病院の循環器内科で10年以上にわたり、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧・糖尿病などの生活習慣病、慢性腎臓病、心房細動などの不整脈、心不全、弁膜症の診療に携わってきました。神奈川区・反町・東神奈川エリアの地域のかかりつけ医として、外来診療・在宅医療・病診連携に取り組んでいます。

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参考・出典

< 健診でLDLコレステロールが高いと言われたら?基準値と下げ方・薬の要否
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